ラクトバチルス・パラカゼイ・MCC1849株(シールド乳酸菌)とは?
パラカゼイの株種の1つである「ラクトバチルス・パラカゼイ・MCC1849株」は、森永乳業が発見したヒト由来の乳酸菌です。
発見された当初の名前は「モラック乳酸菌(モリナガ + ラクトバチルスから作られた言葉)」であったようですが、その後研究が進んで免疫力を強化する作用が認められ、「シールド乳酸菌」という名前が付けられました。
「盾(シールド)」のように体を守り、インフルエンザ予防に効果があることが認められているのが、この菌株の一番の特徴です。
一時期「食べるマスク」としても有名になったので、ご存知の方も多いのではないかと思います。
↓「食べるマスク」のタブレット
- 参考価格:1袋380円〜(6袋入: 1袋220円〜)
- 原材料名:ぶどう糖、殺菌乳酸菌粉末、酸味料、乳化剤、重曹、香料、甘味料(アセスルファムK),ビタミンC
このタブレットは3粒でシールド乳酸菌が100億個摂れますので、毎日3粒ずつ食べることになります。
1袋21粒入(7日分)で220円なら、1ヶ月あたりは1,000円とコスパはいいですね。^^
アマゾンでのレビューでも評判は良いようです。
ドラッグストアなどでも取り扱いがあるけど、ネットでまとめて買うとかなり割安になるようなので気になる方はチェックを。
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1. シールド乳酸菌(MCC1849株)の効果
1.1. 免疫細胞を活性化する
シールド乳酸菌はどうして免疫力がアップするのかというと、免疫細胞であるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化する作用があるからだと考えられています。
(※NK細胞は全身をパトロールする免疫細胞の一種で、ガン細胞や異変をきたした細胞を攻撃すると言われています。)
1.2. インフルエンザの活動を抑制する
この菌はマウス実験でインフルエンザの感染率を下げたり、感染・発症しても病後の回復が早かったというデータが確認されています。
2. シールド乳酸菌のメリット
この菌株のメリットは2つあります。
1つ目は、1日あたりの目安摂取量が100億個と少ない量でもOKということ。
(アトピーではなく、シールド効果を目的とした場合)
2つ目は、死菌(殺菌体)でもその効果があるということ。
そのため、食品では加熱料理にも添加されています。
死菌で効果があるということは「効果が安定している」という意味でもありますので、良いポイントですね。^^
ちなみに、死菌(殺菌隊)を与える場合は「プロバイオティクス(生菌のサプリなどを摂る)」よりも
どちらかというと「プレバイオティクス(善玉菌を活性化する食物繊維やオリゴ糖などを摂る)」もしくは「バイオジェニクス(乳酸菌から派生した有効な物質を摂る)」の感覚に近いのじゃないかなと思います。(*)
(* プレバイオティクス/プロバイオティクス/バイオジェニクスについてはまた別のページで。)
3. どんな食品で摂れる?
3.1. 乳製品
この乳酸菌の菌株自体、森永乳業が開発した食品とあって、やっぱりラインナップはこうなりますね。^^
乳製品パラダイス!!カフェラテ、ココア、プリン、アイス、ヨーグルト、大人の粉ミルクなど。
カゼインに弱い体質の人にはこのあたりはちょっと難しいかも。
また、仮に乳製品全然OKという人でも、こういった市販品は砂糖が多いのがアトピーにとっては大きなデメリットですね。
(どうしてアトピーに砂糖がダメなのかの詳細はヤクルト・ピルクルについてのページでもお伝えしていますのでお時間のある方は合わせてどうぞ。^^)
- 原材料名
乳製品、コーヒー、砂糖・果糖ぶどう糖液糖、乳、デキストリン、乳酸菌(殺菌)、香料、乳化剤- 栄養成分(1本240ml当たり)
エネルギー 119kcal/たんぱく質 4.3g/脂質 3.6g/炭水化物 17.4g/ナトリウム 92mg
例えば、カフェラテに含まれる炭水化物(ほぼ砂糖と思われる)は「17.4g」ということですね。
最近流行りの「スティックシュガー(3g)」に換算すると、およそ6本の計算になっちゃいますね。これが悪玉菌のエサになり炎症の元になるかもと思ったらゾッとします。
ヨーグルトでは、森永の宅配サービスでの専売商品があるようです。
- 原材料名
乳製品、砂糖、ラクトフェリン、酸味料- 栄養成分
エネルギー 93kcal/たんぱく質 3.4g/脂質 3.6g/炭水化物 11.7g/ナトリウム 42mg/カルシウム 110mg/その他 ラクトフェリン:100mg
このヨーグルトは、シールド乳酸菌のほかにもBB536菌というビフィズス菌とラクトフェリンが含まれているので腸内ケア全般に良さそうです。
宅配サービス専売品・・・ですが、よく調べてみると楽天やアマゾンでも売られていて、アマゾンでは取扱いは少ないですが、楽天では安く購入できて人気みたいですねー。^^(* 2018年8月調べ)
気になる価格は、送料込みで1食あたり150円ぐらいです。
薬が苦手な小さなお子さんの食べが良いようなので、タブレットが苦手なお子さんにもオススメ。
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3.2. 乳製品以外の食品
シールド乳酸菌は死んでてもOKなだけあって、ちょっと面白い食品が発売されています。
なんとお味噌汁にも。
シールド乳酸菌のパテント(特許)を持っている森永が永谷園に提供してるんですかね?面白い!笑
「シールド乳酸菌」については免疫力アップが期待できるので、アトピーさんだけでなくカゼを引きやすい人は併せて摂ると良いかもしれませんね。^^
ちなみに、他にはチョコレートもありましたが、アトピーがひどい場合は糖分は絶対制限するべきなので、ここは掲載しないでおきます。(自主規制、必須です!)
4. MCC1849株が摂れるサプリ
サプリとしては、 冒頭でお伝えした「シールド乳酸菌タブレット」の他にもコチラが有名ですね。
- 原材料名
還元麦芽糖、食物繊維(難消化性デキストリン)、デキストリン、乳酸菌末(デキストリン、乳酸菌乾燥原末(殺菌))、ラクトフェリン(乳由来)、ショ糖脂肪酸エステル- 栄養成分
エネルギー 1.85kcal/たんぱく質 0.2g/脂質 0~0.02g/炭水化物 0.27g/ナトリウム 0.08~0.39mg
このサプリは1ヶ月あたり3,000円〜と、価格帯としては結構する方かとは思います。
1日100億個にひと月3,000円と思うと、他のサプリと比較すると物足りない感じがしますが、この株は100億個でも十分効き目があるとされているので数の心配は不要でしょう。
というか、このサプリのポイントはじつは他にもあります。
4.1.「森永 ラクトフェリン&シールド乳酸菌」に期待できる効果
森永は「ラクトフェリン」の開発研究にも力を入れていて、ラクトフェリン単体のサプリも販売しているほどです。(商品ページはコチラ)
ラクトフェリンというのは母乳に含まれるタンパク質で、中でも初乳(出産後に数日間だけ出る特別な母乳)に多く含まれると言われています。
ラクトフェリンは赤ちゃんの成長を助け、有害な菌から体を守る免疫力を高めてくれるとされています。
近年では、大人にとっても大事なタンパク質ということが分かり、サプリや青汁などの健康食品にも多く配合されています。
さらに、お腹の中にすでにいる善玉菌を応援する麦芽糖や食物繊維も配合されているので、腸内環境への対応はバッチリ。
私はまだ飲んだことありませんが、冬場にはぜひ試してみたい一品です!
4.2.「森永 ラクトフェリン&シールド乳酸菌」の評判
「森永 ラクトフェリン&シールド乳酸菌」の評判は結構良いようで、アマゾンレビューでは現在28件で★が3.9で、インフルエンザ・風邪予防の効果について評価が高いです。
(引用元:アマゾンレビュー)
楽天のレビューでは評価は見当たりませんでした。^^;
サプリの方はアマゾンの方が強いようですね。
ただ、レビューの中にはトンチンカンなものもあって「体重が減らない」という原因で低く採点しているものもあるのと、残念ながらアレルギーへの効果は人によるようなので、インフルエンザ・風邪予防として取り入れるのが正解だと思います。
きちんとレビューを読んでみたい方は実際のレビューページで確認されてみてください。
まとめ
今回は「ラクトバチルス・パラカゼイ・MCC1849株(通称:シールド乳酸菌)」についてご説明しました。
やはりこの菌株は免疫力強化が特徴となるようなので、アレルギー対策とは少し違うイメージですね。
ただ、乳酸菌なので「乳酸」を出したり、腸管に住み着く有害な細菌を抑制したり、免疫細胞を活性化するという働きについてはアレルギー目的にも重なる部分だと思います。
繰り返しになりますが森永乳業は「ラクトフェリン」の開発研究にも力を入れているため、シールド乳酸菌を取り入れる際はラクトフェリン配合が良いですね。
これを踏まえたうえで、ATOxPROのオススメの商品は↓です。
ちなみにサプリには「ラクトフェリン」はモチロン、「食物繊維」が豊富に含まれているため、自分がすでに保有している善玉菌を活性化してくれるというメリットが大いに期待できます。
(善玉菌は食物繊維をエサにして活動し、増えていきます)
つまり、サプリに含まれている乳酸菌だけでなく、腸内に住む全ての乳酸菌のチカラの底上げが図れるということ。
ただ、サプリは飲みづらいとかデザートの時間が楽しみな方や、小さなお子さんにも食べさせたい場合は、ヨーグルトやタブレットの方がオススメですね。^^
さいごに・・・
冬場のアトピーはお肌の乾燥が進みやすいですが、特に、風邪などで発熱したりすると皮膚の乾燥が悪化しやすくなるのと、内臓機能(消化機能・解毒機能)が一気にガタ落ちしてしまうため要注意です。
冬場に冷えやすく、お肌が乾燥しやすい、風邪をひきやすいという方はこの冬に備えておくと良いと思いますよ!^^
今回はこのあたりで。m(_ _)m