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ラクトバチルス・アシドフィルスとは?働き・研究結果・含まれる食品・医薬品・サプリまとめ

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ここでは乳酸菌の一種である「ラクトバチルス・アシドフィルス」についてまとめます。

アシドフィルスの腸内での働き、アトピーなどのアレルギーへの効果や実際に配合されているサプリなど、あなたの菌活にすぐに役立てていただけるかと思います♪

 

では、さっそく行ってみましょう!!

 

1. ラクトバチルス・アシドフィルスとは?

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(引用元:https://institute.yakult.co.jp/bacteria/4238/

 

  • 学名:Lactobacillus acidophilus
  • 分類:Firmicutes 門 Bacilli 綱 Lactobacillales 目 Lactobacillaceae 科
  • 通称:アシドフィルス菌
  • 形状:小桿菌
  • 生息場所:ヒトの腸管、口腔、膣内

 

乳酸菌には、球状と桿状の二種類の形状があり、ラクトバチルスは、乳酸桿菌に分類されます。

 

▽こっちが桿状。球体のビフィズス菌よりも長めなんですね。

うちのマスコットの「きんこさん」です。

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ちなみに、ラクトバチルス・アシドフィルスは乳児の腸内から発見された種類のため「ヒト由来」と言われています。

「ヒト由来の乳酸菌」といえばCMで有名なあの乳酸菌のおクスリですね。(詳しくは後述します^^)

では、まずはアシドフィルスの働きから。

 

1.1. ラクトバチルス・アシドフィルスの腸内でのおもな効果

ラクトバチルス・アシドフィルスは酸に強いので、胃酸に強く、生きたまま腸に到達するものが多いとされています。

小腸内に住み着くとされ、乳酸菌の機能として「乳酸」を作り出し、腸内のpHを酸性に傾けて悪玉菌の増殖を抑制することが報告されています(悪玉菌は酸性環境に弱い)。

 

1.2. 悪玉菌に対する効果

免疫アンバランスを引き起こすといわれている「カンジダ菌(真菌、カビの一種)」を強く抑制する効果もよく知られているのがポイント。

カンジダ菌が異常に増えることから起こる婦人病を予防、また治療するために用いられることもあるそうです。
(参考元:Acidophilus (Lactobacillus acidophilus) Safety - Mayo Clinic
アメリカの病院ではカンジダ菌を抑制する効果のあるタブレットを妊婦の膣に処方することで未熟児が生まれるリスクを下げる効果があるーーという記事)

 

妊婦さんが臨月のときにカンジダ膣炎になると、生まれてくる赤ちゃんが産道を通るときにカンジダに感染してしまう恐れがあるため、錠剤を処方して膣炎を治すことが必要になります。

また、膣炎が治りきらないままだと通常分娩は行えず帝王切開になることも。

便秘の改善を目的としてアシドフィルスを含むサプリを日常的に飲んだら、膣炎が緩和されたという口コミも多く見られます。

 

ただし、この菌は製造過程において多量の乳成分を必要とすることから、乳成分に対してアレルギーのある人、免疫に疾患のある人などの使用は避けた方が無難のようです。(上述のMAYO Clinicのページに記載がありました)

とはいえ、サプリの製造方法や配合量にもよるようですから、飲みたいと思ったサプリのアレルギー表示を確認すればOKですのでそれほど心配する必要はないと思いますが。

 

1.3. 免疫に関する効果

アシドフィルスは免疫細胞のバランスを調整し、花粉症・アトピーといったアレルギー症状の予防や症状軽減の効果が期待できるという報告があります。

アトピーなどのアレルギーは過敏になった免疫細胞が自分の細胞を傷つけてしまうことが悪化原因の1つとされていますが、それを改善する作用があるということですね。

またアシドフィルスが作り出す乳酸などの「乳酸菌生産物質」といわれる物質を増やすことで、悪玉菌を抑制することもアレルギー症状の改善につながると考えられています。

 

1.4. お肌に対する効果

アシドフィルスは体内で「ビオチン(ビタミンB7)」を作る働きも報告されています。

ビオチンは一部の皮膚病の治療薬としても使われますが、これがお肌の健康維持にかなり役立つとされています。
(>ビオチンの効果、代表的なサプリについての詳細はコチラ

 

さらに、乳酸菌の中ではビオチンをエサにする種類もあるのですがアシドフィルス菌はビオチンを必要としないため、アトピー改善目的でビオチン療法を行っている場合に飲み合わせのよいタイプの乳酸菌です。

 

 

 

 

2. アトピーなどのアレルギーを改善するなら「ラクトバチルス系」

というわけで、アトピー持ち・アレルギー持ちで症状を改善したい場合は、

「ビフィズス菌」ではなく「ラクトバチルス属」系

を積極的に選んで摂ると効果が期待できるということですね。^^

 

実際に、乳酸菌サプリに含まれている乳酸菌の種類をチェックしていくと、売れ筋でアレルギーに効果がある!と言われている商品の中には特に、「ラクトバチルス・アシドフィルス」が多く入っている事が多いです。

アシドフィルスはマジですごい菌です。胃酸に強く、体内でも生き残るのと、私たちがサプリを買ってでも摂りたい天然ビオチンを作ってくれるんだから。

 

2.1. ラクトバチルス・アシドフィルス菌は腸内細菌にも

アシドフィルスがなぜ「異常な免疫バランス」を調整してくれるのか?というと、カンジダ菌というカビ菌(真菌)を強力に抑える力と、アトピーの原因である暴走免疫細胞をなだめてくれる『T-reg細胞』も増やします。

 

また「カンジダ菌の異常増加がアレルギーを増悪させる」ということが報告されていますが、この菌が増える一番の理由は、抗生物質やピルの服用。

抗生物質やピルを飲むと悪玉菌ともに善玉菌が一気に全滅し、そのスキにカンジダ菌などの悪玉菌が優勢になり腸内環境が悪化するのですが、このカンジダ菌はそれだけではなく、腸内の細胞を攻撃して血中に侵入し、体のあちこちに回るとされています。

 

2.2. カンジダ菌が体内で増えるとどうなる? 

実は、カンジダは本当は「日和見菌の一部」ともされていて、普段は別に大した菌じゃないらしいんですけど、湿ったところが大好きで、巣を作って増殖するとタイヘンなことになるようです。

女性でいうと、風邪などで抗生物質を飲んだ後は決まって【カンジダ膣炎】になってしまう癖がついてしまっている人も多いそうです。

日本の女性(10代〜50代)の5人に1人はカンジダ膣炎の経験者というデータも。

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引用元:腟カンジダって?原因と症状|エンペシドLシリーズ|佐藤製薬

 

もう1つのデータでは、もうちょっと感染率が高いです。

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引用元:膣カンジダを恐れない!女性のための乳酸菌ライフ

 

私も心当たりがあります。。

妊娠している時はどうしても免疫力が低くなって膣カンジダを発症してしまうのですが、出産前にきちんと殺菌しないと正常分娩できないです。

産道(膣)を通る赤ちゃんの皮膚にベタベタとカンジダ菌が付着し、以上繁殖すると命に関わることもあるそうです。それほどカンジダ菌は警戒されてます。

 

実は私も、カンジダに対してアレルギー(クラス2)がありますし、娘もカンジダアレルギー(クラス2)があります。

アトピーや喘息の原因が実はダニではなくカンジダだった、というケースも報告され、その場合はステロイドでは効かないので「抗真菌薬」を治療に用います。

 なので、カンジダ対策としてもアシドフィルス菌を含む乳酸菌サプリは重宝したいところですね。

 

ちなみに「アシドフィルス菌」の「カンジダ」に対する効果については海外の研究でも一番多いそうです。

では、そんなイケイケなアシドフィルスを摂るには、いったいどんなサプリを選べば良いの?という話を次にしますね。

 

 

 

3. ラクトバチルス・アシドフィルスを含む市販の医薬品/健康食品

アシドフィルス菌はどんな医薬品、健康食品に含まれているのでしょうか。

代表的なものを挙げていきます。

 

3.1. アシドフィルス配合の「おクスリ」

指定医薬部外品に分類される新ビオフェルミンS錠があります。

新ビオフェルミンS錠には3種類の乳酸菌が配合されていて、そのうちの1つがアシドフィルスなんですね。

 

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 ただ、これらの菌がどれだけ入ってるの?って言うと、実は成人の用量(1日9錠中)ではそれぞれ「3億個ずつ」しか入ってないです。

 

少なすぎですよね??ww

だから効かないんですよね。
(私は妊娠中に2瓶飲んだけど全く変わらず。)

 

3.2. アシドフィルス配合の「食品」

市販されている食べ物としては、オハヨー乳業のL-55株乳酸菌を含むヨーグルトがあります。 

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商品説明に「生きて腸まで届き、おなかにやさしい『L-55乳酸菌』を使用」と書いてありますね。「L-55」は「ラクトバチルス・アシドフィルス」の菌株のひとつで正式には「ラクトバチルス属 アシドフィルス種 L-55株」です。

アシドフィルス種には他にもいろいろ種類があって、L-55株のほかにL-92株、CK92株などがあることが分かっていて、株によってもうっすらと働きが違うのだとか。
(L-55は免疫力アップなのでアレルギー予防とは違う)

 

これも比較手に入手しやすいとは思うのですが、私の住んでいる場所の近所のスーパーでは見つかりませんでした。。。orz

あと、せっかくのアシドフィルスも何億個かまでは書いてないのと、砂糖が10g近くも入っているので・・・悪玉菌が優勢の腸内環境では逆効果かな???

ヤクルトの二の舞になりそうな気がして、敢えて食べることはないかなって感じです。

 

3.3. アシドフィルス配合の「乳酸菌サプリ」

乳酸菌サプリには結構含まれているものが多いです。

ただ日本のサプリでは少なくて、「カルピスアレルケア」「乳酸菌革命」の2つにアシドフィルスが含まれています。

なおアメリカのサプリは1つだけ「マルチドフィルス」というものを飲んだ事がありますが、配合量が全部で200億個と少ないです。

ビオチンなど他の栄養素では高濃度処方を得意としているアメリカ製サプリですが、乳酸菌サプリ業界については日本の方が優勢のようです。

 

 

まとめのまとめ

というわけで、今回はラクトバチルス・アシドフィルスについてまとめてみました。

整腸作用はもちろんのこと、過剰免疫の抑制に役立つのと、悪玉菌抑制っていうところが頼りがいありそうですね!

ちなみに、アメリカの乳酸菌サプリには必ずと言っていいほどこの「アシドフィルス」が配合されていますよ。もはやメジャーですね♪

 

なお、アシドフィルスを含むサプリの紹介ページでは、サプリでどれくらいの量が摂れるかも詳しく書いています。

アシドフィルスを飲んでみたい方はこちらをチェックしてみてください。^^


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