【アトピーなら乳酸菌の種類に注意!】乳酸菌サプリ選びの最重要項目とデメリットを払拭する方法
こんにちは。
前回の記事では、アトピーに良い効果をもたらす種類の乳酸菌と、
その乳酸菌を摂れる乳酸菌サプリをご紹介しました。
ここではアトピー持ちが摂取するのを気をつけるべき乳酸菌の種類について言及したいと思います。
このシリーズを読むと、乳酸菌の働き・種類が理解できます。
特に、こんな事が気になっている方は必見です。
- アトピーを改善する効果が期待される乳酸菌の種類を知りたい!
- 逆に、アトピーを悪化させるような危険性のある乳酸菌の種類は?
- 実際に、アトピー改善効果が期待される乳酸菌を含むサプリはどんなものが市販されてるの?
- 細菌の乳酸菌サプリは色々ありすぎて正直迷ってしまう。初心者が始めるには結局どれが一番良いのか知りたい
さっそく解説します。
■目次
1. アトピー持ちが(本当は)避けるべき乳酸菌の種類はコレ
1.1 ビフィドバクテリアム・インファンティス
Bifidobacterium Infantis
ビフィズス菌の基準種とされるのが、ビフィドバクテリウム・インファンティスです。
ビフィドバクテリウム・インファンティスの健康効果は?
ビフィドバクテリウム・インファンティスは、善玉菌として腸内環境を整えることの他、花粉症などのアレルギーを抑制することも可能と言われています。
また、整腸効果により便秘や下痢の改善はもちろんのこと、腸管出血性大腸菌による疾患の予防にも効果的です。(ーフジッコ公式ページより引用)
ちなみに、「ビフィドバクテリウム・インファンティス」は海外でも研究されています。
具体的に報告されているのが、腸管を修復し消化を助け、ビタミンの吸収を良くする働き。
この他にもアトピーを始めとするアレルギー症状を患っている人の80%は腸管が傷ついているという研究データもあったのですが(すみません、過去に私が見た事があったのですが、今回は探し出せませんでした。)、
このアレルギー症状などの体の不調の原因である腸管ボロボロ状態を修復してくれる作用がB.インファンティスにはあるということです。
↓下記のサイトを参考にさせていただきました。
英語ですので、ストレスにならない方はどうぞ!^^
ここまでは、この「ビフィドバクテリウム・インファンティス」の良い面。
良い面、あるにはあるんですよね。
やっぱりビフィズス菌はゼロじゃダメ。
上述した通り、ビフィズス菌が悪玉菌に強い部分も否めないですからね。
ただ、ここからは「アトピー持ちの人が気をつけるべき点」を解説します。
いわばこの菌を摂ることのデメリットです。
2.ビフィズス菌のデメリット
ビフィズス菌は腸内の「ビオチン」を始めとする主要ビタミンをエサにする性質があると言われています。
(参考元:重要なサプリメント(8/26) | ドクター牧瀬の「アトピー性皮膚炎の完治を目指して」)
ドクター牧瀬は非常に知識の深いお医者様で、私はかなりこのサイトに助けられているのですが、ここに登場する「ビフィズス菌」というのが・・・
B.インファンティスを始めとするビフィドバクテリアム系(ビフィズス菌)系すべてに言える事のようです。
参考までに、ビオチンを始めとするビタミンを菌が取り込み、別のビタミン類を産生したことが明らかになった研究の一部を引用します。
ビフィズス菌(B. infantis、B. breve、B. bifidum、B. longum及びB. adolescentisのすべて)で菌体内にビタミンB1、B2、B6、B12、C、ニコチン酸(B3)、葉酸(B9)及びビオチン(B7)を蓄積し、菌体外にはビタミンB6、B12及び葉酸を産生した。
ーー参考元:「ヒト由来Bifidobacteriumによるビタミン産生」
2.1. ビオチンの重要性とは?
ビオチンの重要性は、ドクター牧瀬のサイトでも詳しく解説されていますが、アトピーを始め皮膚疾患を治すために欠かせないビタミンです。
内容を要約しつつ引用させていただきますと・・・
ビタミンB群のサプリメントにも当然含まれていますが、その量では、アトピー改善には圧倒的に足りないので、さらに補う必要があるのです。
ビオチンの最大の役目は、体内の炎症反応を防ぐということです。
次は、ビオチンはかゆみのもとになる化学物質の生成を阻害。
さらに、ビオチンは皮膚の基底細胞の下にある毛細血管を丈夫にして血流を増し、新しい皮膚の生成を促します。
そのせいか、ささくれだった爪にも効きます。馬の蹄を強くするために、昔から獣医はこのビオチンを使っていました。
アトピーではありませんが、皮膚疾患の掌蹠膿疱症にも大量のビオチンが効果があります。
つまり、ビオチンには
- 体内の炎症を抑える
- 痒みの元が作られるのを防ぐ
- 皮膚の血流を良くし、新しい皮膚が作られるのを促進させる
この3つの役割があるんですね。
ビオチンは、本当は乳酸菌によって作られたり食べ物から吸収できるはずの物質なのですが、ボロボロ腸内では十分に吸収できないことと
さらに B.インファンティスを始めとした「B.と名のつく菌」はこのビオチン様を食べてしまう。
そのため、単なる花粉症などのアレルギー持ちにはメリットが多いのですが、ことアトピーとは相性が悪いということが分かります。
3. ビフィズス菌のデメリットの回避方法
ただでさえビオチンが不足しがちなアトピー肌。
それを治したいのに、ビオチンを余計に消費してしまうビフィズス菌はなるべく摂りたくないですよね。
でも、乳酸菌は種類・量が多ければ多い程効果を実感しやすいという事実も見逃してはならないです。
ビフィズス菌自体にも、アレルギーを抑制したり悪玉菌を抑制したりするチカラはものすごいですからね。
そこで、ビフィズス菌を飲むことのデメリットを解消する方法として有効だったのが、
「消費される以上に、ビオチンを摂りまくる」方法。
「いっそのこと、ビフィズス菌にビオチンをくれてやる!」というスタンスですね。
3.1 ビフィズス菌入りの乳酸菌サプリと一緒に、ビオチンを!
ということで、このようなビフィズス菌の入ったサプリを飲む場合は、乳酸菌サプリとは別にビオチンのサプリを飲むことでビオチン不足を予防するのが正解です。
具体的に言うと
- 「マルチドフィルス」
- 「乳酸菌革命」
を飲むなら、ビオチンは多めに飲むのがいいと思います。
アレルナイトプラスとアレルケアはラクトバチルスのみ含有してるので、必須ではないですが、ビオチンを飲むとお肌が異様に強くなっていくのを感じることができます。
ビオチンには「爪」「白髪」「まつげ」「髪のハリ・コシ」を向上させる効果がハンパないので、アトピーじゃない人も結構飲みまくってるので、
それならアトピーは尚更飲まないと!って感じですね。
3.2 一緒に飲むビオチンは5000μg(mcg)〜15,000μg(mcg)が推奨!
1日の推奨は5,000μg(mcg)〜15,000μgとされているため、私は1カプセル5000μgのものを1日1回〜2回ほど飲んでいます。
ちなみに、成人なら1日あたり10,000μgなら問題なく、水溶性で余った分は尿として排泄されると言われています。
(ただし妊娠中や授乳中など、気になる方は医師に相談すること!)
ビオチンサプリを1日10,000mcgレベルでひたすら飲み続けると、肌が強くなるのを実感し、ささくれも無くなり、爪もかなり頑丈になります。
悲しいことに、最初はだいたいの人が「アトピーじゃない部分の皮膚はめっちゃ強くなる」感じから始まります。
で、アトピー部分まで行くには3ヶ月以上じゃないかな〜と思います。
これは私の実体験でも、レビューを見ていてもそう見て取れますね〜。
3.3. ビオチン療法を1年以上続けてるワタシの感想
もうかれこれ1年以上は飲み続けていますが、本当にお肌は強くなりました。
私の知り合いにも勧めていて「お肌がしなやかになった!」という声も聞きます。
ちなみに、ビオチンは乳幼児では特に欠乏しやすい(母乳やミルクにあまり含まれていない)と言われていて、小児アトピーにビオチンを処方するだけでアトピーが寛解するケースもあるそうです。(近所の皮膚科医師・談)
ただし、これはステロイド治療が上手く行かなかった場合の苦肉の策というイメージが強いようで、皮膚科に初めて言って「ビオチンください」は絶対怒られるので、心得ておいてください・・・^^;
以上がビフィズス菌を摂る場合の対処法です。
まとめ.
というわけで、今回お伝えしたことをまとめますと・・・
- 乳酸菌の中の「ビフィズス菌系」はビオチンを食べてしまう
- とはいえ、アレルギーを抑制するためにはビフィズス菌も必要
例)「マルチドフィルス」「乳酸菌革命」を飲む時など- ならば一緒に「ビオチン」を取る!
- 「ビオチン」推奨量は5,000〜15,000mcg
こんな感じですね!
ちなみに、ビフィズス菌以外にも良い乳酸菌の種類はあります。
むしろそっちの方が優秀です。
直接アレルギーを抑えるので、まだ何も乳酸菌サプリを飲んだことがないなら、コッチから始めれば問題なしです。
ちょっと長くなってしまったので、次の記事で解説しますね。