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ラクトバチルス・パラカゼイとは?働き・研究結果・配合サプリまとめ

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ここでは乳酸菌の一種である「ラクトバチルス・パラカゼイ」についてまとめます。

パラカゼイの腸内での働き、アトピーなどのアレルギーへの効果や実際に配合されているサプリなど、あなたの菌活にすぐに役立てていただけるかと思います♪

 

では、さっそく行ってみましょう!!

 

1. ラクトバチルス・パラカゼイとは?

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(引用元:【森永乳業】シールド乳酸菌® - まいにち乳life

 

 

  • 学名:Lactobacillus paracasei
  • 分類:Firmicutes 門 Bacilli 綱 Lactobacillales 目 Lactobacillaceae 科
  • 通称:パラカゼイ菌
  • 形状:小桿菌
  • 生息場所:ヒトの腸管、口腔などの消化管

  

ラクトバチルス・パラカゼイ乳酸菌は、これまでに34種のL.paracasei菌株が発見されてきたそうです。

34の株のうち16株は乳製品から、10株は植物から、そして8株はヒトおよび動物の消化管から分離され、自然に発酵させた野菜、乳製品、肉に含まれることがあります。

(*Lactobacillus paracasei - Wikipedia (英語版 Wikipedia )での記述を参照)

 

1.1.ラクトバチルス・パラカゼイの特徴

パラカゼイ乳酸菌は熱にあまり強くなく、10℃〜37℃の環境で増え、40℃以上で成長・増殖が止まります。

最高温度70℃では約40秒間まで生存するため、熱に対してある程度の耐性があるとされています。

乳酸菌なので人の口腔内や小腸内に住み着き、乳酸菌の機能として「乳酸」を作り出し、腸内のpHを酸性に傾けて悪玉菌の増殖を抑制することが報告されています(悪玉菌は酸性環境に弱い)。

 

1.2. よく聞く「カゼイ」との違いは?

ラクトバチルス・パラカゼイは遺伝情報的には「ラクトバチルス・カゼイ」「ラクトバチルス・ラムノーサス」などの菌と遺伝情報の9割がたが同一だそうです。

調べてみて初めて知ったのですが、パラカゼイは名前自体が「カゼイの亜種(*)」としての意味合いも含まれているようです。 

つまり生き物として非常に似通っているため、文献によっては「パラカゼイ/カゼイ」の区別なく使われたりすることがあるそうです。

 

こんな風に研究分野でもまだ決着が付いてない現象のようですが、たとえば私が見た他の論文では『paracasei, L. casei 431®』という記述がされていました。

つまりこれって『株名はL.カゼイ431。だけど種類はパラカゼイ』みたいな意味じゃないですか。

ヨクワカラン!でも、菌の世界は面白いですね〜!!

 

1.3. パラカゼイの特徴

パラカゼイ菌の特徴としては、タンパク質を分解する働きがみられます。

繰り返しになりますが熱に対してある程度の耐性があるので死滅しにくく、10℃〜37℃で増えるため体内の温度でよく増えるとされています。

 

 

 

2. アレルギー抑制、免疫力強化の「ラクトバチルス・パラカゼイ」の効果

ラクトバチルス・パラカゼイは知られている限りでは34株も種類がありますが、研究論文などで効果が発表されているのは数種類でした。

パラカゼイの株のいくつかが消化管に住み着く有害菌のピロリ菌やサルモネラ菌を抑制する効果により潰瘍性大腸炎治療薬と併用されたりと、腸管での働きが認められています。

後ほどご紹介しますが、インフルエンザ予防としての効果や、アレルギー性鼻炎、アトピーなどのアレルギー症状を改善する働きが認められている株があります。

 

2.1. アトピーに対する効果

アトピーに関連するような効果としては、アレルギーの抗体を下げて症状を抑制する効果が報告されています。

後述しますが、アトピーや花粉症などに対して効果を上げたという報告があります。

 

また、パラカゼイ乳酸菌が活動する中で作り出される「副産物」の中に酵素があります。

この酵素がコラーゲンや皮膚細胞に結合していきます。つまりパラカゼイ乳酸菌によって作り出される酵素が、皮膚細胞の材料となるということです。

 

3. パラカゼイを含む市販の食品/健康食品

日本で手に入るサプリに配合されているパラカゼイ乳酸菌は

  • パラカゼイ・MCC1849株
  • パラカゼイ・K-2株

です。

他のものは「菌株」が特定できなかったです。

というわけで、代表的なのは今の所この2つなので、まずは「MCC1849株、K-2株」の2つについてご説明したあとに、その他のパラカゼイ菌入りサプリについて解説します。

 

3.1. 「パラカゼイ・MCC1849株」について

パラカゼイの株種の1つである「ラクトバチルス・パラカゼイ・MCC1849株」は、森永乳業が発見したヒト由来の乳酸菌です。

発見後、研究が進んで「免疫力を強化する作用」が認められました。

盾(シールド)のように体を守り、インフルエンザ予防に効果があることが判ったため「シールド乳酸菌®️」と名付けられました。

 

「食べるマスク」としても有名なので、ご存知の方も多いのではないかと思います。

↓「食べるマスク」はこんな感じのタブレットです。

森永製菓  シールド乳酸菌タブレット  33G×6袋

森永製菓 シールド乳酸菌タブレット 33G×6袋

  • 出版社/メーカー: 森永製菓
  • 発売日: 2016/09/20
  • メディア: 食品&飲料
 

 

つまり、シールド乳酸菌免疫力アップにオススメの菌株と言えます。

シールド乳酸菌が摂れる食品・サプリはけっこう種類がありますのでご紹介しておきましょう。^^

 

3.1.1. 「パラカゼイMCC1849株(シールド乳酸菌)」を含む食品

先述した「たべるマスク」のタブレットはおやつ感覚なので、こちらに当てはまるかなと思いますが、他には以下のようなものが挙げられます。

  • コーヒー飲料
  • プリン
  • ヨーグルト/飲むヨーグルト
  • お味噌汁

「シールド乳酸菌入りの食品」の詳しい情報はコチラ

 

3.1.2. 「パラカゼイMCC1849株(シールド乳酸菌)」を含むサプリ

きちんとしたサプリでは、ラクトフェリン入りのサプリが有名ですかね。^^

森永乳業 強いカラダへ ラクトフェリン&シールド乳酸菌 15日分

森永乳業 強いカラダへ ラクトフェリン&シールド乳酸菌 15日分

  • 1日2粒/30粒入(15日分)
  • 参考価格:1,500〜1,800円
  • 原材料名: 還元麦芽糖、食物繊維(難消化性デキストリン)、デキストリン、乳酸菌末(デキストリン、乳酸菌乾燥原末(殺菌))、ラクトフェリン(乳由来)、ショ糖脂肪酸エステル **アレルゲン:乳成分

このサプリにはラクトフェリンが200mgも配合されているのがポイント。

森永乳業では「ラクトフェリン」の研究開発にも力を入れていて、ラクトフェリンと乳酸菌が一緒に摂れるのはメリットが高いです。

 

ラクトフェリンというのは母乳に含まれるタンパク質で、赤ちゃんの成長を助け、有害な菌から体を守る免疫力を高めてくれるとされています。

近年では、大人にとっても大事なタンパク質で内臓脂肪を減らすことが分かり、サプリや青汁などの健康食品にも多く配合されています。

 

このサプリは評価も高いので、アトピーに加えて免疫力低下や腸内環境の悪化が気になる方にオススメできます。

気になる方はシールド乳酸菌の詳細ページをチェックしてみてください。

食品についてももっと詳しい情報をまとめてありますので、ぜひ。^^

 

3.2. 「ラクトバチルス・パラカゼイ・K-2株」とは

パラカゼイ・K-2株は私も飲んだことがあります。

アトピーに良い変化のあった「アレルナイトプラス」に配合されている株ですね。

 

K-2乳酸菌は「酒粕」から分離された乳酸菌で、アトピー性皮膚炎やスギ花粉症などのアレルギー症状を緩和する作用があることが報告されています。

さらに最近では、他の株と同様にインフルエンザ感染による症状の軽減作用も動物試験で確認されています。

K-2株についてもMCC1849と同様、死菌体でも効果を発揮するという株になりますので、効果が比較的安定していると言えます。

 

パラカゼイK-2株の研究結果については、さすが「酒粕」から発見されただけあって亀田製菓の「お米の研究」というページでK-2株の作用についてまとめられていたので、一部引用させていただきます。

 

3.2.1. マウス実験でアトピー改善

アトピーの症状を引き起こすマウスに「K-2乳酸菌」入りの餌と普通の餌を与えて比較した結果、K-2乳酸菌入りの餌を食べたマウスに耳の亀裂や出血などの皮膚症状の緩和が見られました。

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(引用元:お米の研究 TOP | 亀田製菓株式会社

3.2.2. ヒト実験でアトピー改善

軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者(成人)33名に、「K-2乳酸菌」 200㎎(2000億個)、もしくはプラセボ食品(K-2乳酸菌なし)を8週間にわたって摂取してもらう試験を実施。皮膚症状は医師と患者さん本人に評価してもらい変化を比較。

この試験は「二重盲検試験」と言われ、患者さん本人はもちろん診断する医師側にも「誰がK-2摂取群/プラセボ群か分からない」状態で診断するため、信頼性の高い試験方法です。

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(引用元:お米の研究 TOP | 亀田製菓株式会社

この量に注目していただきたいのですが「1日200mg=2,000億個」のK-2乳酸菌を摂るとなると、アレルナイトプラス2包分になります。

アレルナイトプラスは1包でも効果が出るので、2包分だと効果が高くなることが期待されますね。

 

3.2.3. 「パラカゼイK-2株」を含む食品

K-2乳酸菌は、酒粕から分離されたとあって亀田製菓が製造販売しているおせんべいに含まれています。

 

我が家でも愛用中のハイハインです。

亀田製菓 ハイハイン 53g×3袋

亀田製菓 ハイハイン 53g×3袋

これ割とコスパが良くて、1個包装(おせんべい2枚)あたりに10億個のシールド乳酸菌が入ってます。体の小さな子供には2〜3袋で十分な量のシールド乳酸菌が摂れますね。^^

油を使わないのでアトピーっ子用のおやつとしてはハナマル!

 

3.2.4. 「パラカゼイK-2株」を含むサプリ

K-2株を含むサプリは以下の2つです。

  • アレルナイトプラス
  • フローラリッチ(飲用経験なし)

 

●「アレルナイトプラス」について

アレルナイトは、K-2株を1日あたり1,000億個摂れるよう配合されています。

メーカーのオリエンタルバイオの実験では1,000億個でもアトピー改善の効果が見られたとあるので、十分な量と言えるでしょう。

他にも安眠ハーブとお肌や粘膜の健康を維持するビタミンB群を配合しているため、忙しい人や睡眠不足に悩む人にオススメのオールインワンサプリです。

▶︎アトピーの管理人が飲んでみたレビュー

 

●「フローラリッチ」について

フローラリッチは、K-2株の配合量は明記されていません。

ただ配合されている乳酸菌は全部で7種類あって、ビフィズス菌、アシドフィルス菌など様々で、さらに最近話題の「乳酸菌酸性物質」配合でお腹の善玉菌の活性化も期待できます。

お肌のハリに影響する「エラスチン」を配合しており、美肌を目指す方に向いていて、女性のレビューが多く、評価も18件とちょっと少ないですが★4.1と高評価です。^^

▶︎フローラリッチのカスタマーレビュー

 

4. その他のパラカゼイ乳酸菌を含むサプリ

MCC1849、K-2の他にも菌株について明示されていないけれども「パラカゼイ乳酸菌」を含むとされているサプリは結構あって、日本のサプリでは「乳酸菌革命」が有名です。

乳酸菌革命は16種類の乳酸菌、全部で1,000億個を配合しているので効果が出やすいと評判が高いのもポイントです。

これもパラカゼイの含有量は書いていませんが、全体で1,000億個なので、フローラリッチよりは信頼できます。

フローラリッチと同じく「乳酸菌生産物質」も食物繊維も含んでいるため、すでにお腹の中にいる自分の善玉菌まで活性化できるというメリットがあります。

(これが大きい!)

私自身、現在はこれを続けて飲んでいてスッキリ実感しているので、乳酸菌革命は結構本気でアトピー&便秘に悩む方にオススメしておきます。^^

▶︎アトピーの管理人が飲んでみたレビュー

 

まとめ

今回はラクトバチルス・パラカゼイ乳酸菌についてご説明しました。

じつは、今回、パラカゼイ乳酸菌の効果や作用についてリサーチするとき、日本語のサイトではあまり良い記事を探す事ができなかったんです。

Wikipedia にも日本語での解説は載っていなくて、あったのは英語版の解説のみでした。。

 

でも、「MCC1849」「K-2」などの株名でピンポイントに検索すると日本語で解説しているページがチラホラ・・・(でも本当に少数だけど)これはいったいどういう現象だろうか^^;

 

パラカゼイ乳酸菌自体には市民権はないのか?!はたまた、Wikipediaにわざわざアップするほどでもないのか・・・そのあたりは不明ですが、

この菌自体はとにかく『免疫力強化・アレルギー抑制』がポイントの乳酸菌ですので、日頃の基礎免疫アップやアレルギー抑制をしたい方は、ぜひチャレンジしてみてください!^^